2020/01/07
金利が低ければ良いという訳ではない?
金利の低さだけで選ぶとこんな事が起きるかも知れません。
前回の記事では、「ネット銀行の低金利」について掲載させていただきましたが、
今回はその逆、「金利の低さによる想定外の事態」について記載したいと思います。
現代はネットで検索をすれば、宿泊費比較サイトや中古車の比較サイト等、価格の低い商品がすぐに
検索できる時代になりました。
住宅ローン商品についても同様、金利の低い商品を比較するサイトもあり、非常に便利になりましたが、
金利の低さだけで選ぶと想定していなかった事態が生じることがあります。
では、具体的にはどんな事が想定されるのでしょうか。
低金利商品の支払が逆転する?
例えば、ある金融機関の住宅ローン商品(A)及び(B)があるとします。
(A)=「3年間固定金利 金利0.39%」(固定期間終了後▲1.85%)
(B)=「変動金利 金利0.525%」(全期間▲1.95%)
これだけを見れば、(A)の「3年間固定金利」を選ぶ方が、支払が抑えられるように捉えがちです。
しかし、そうとも限らないのです。それはどういった事でしょうか。
(A)の(固定期間終了後▲1.85%)とは、3年間の固定期間終了後の「金利優遇」が▲1.85%となります。
これは、3年後に金利を再び選択する際、その時点の「基準金利」(これは金融機関ごとの住宅ローンの「定価」のようなものです)から
1.85%引いてもらえるということです。
(B)の(全期間▲1.95%)とは、最初から最後まで金利優遇が▲1.95%。
変動金利の基準金利は半年ごとに見直しされており、現在の基準金利は2.475%なので、
基準金利2.475%-金利優遇1.95%=0.525%となり、当初の借入金利が0.525%というわけです。
実際にシュミレーションしてみましょう。
支払いシュミレーション
今回のシュミレーションでは、以下の通りに仮定します。
①基準金利=2.475%(変動なし)
②(A)3年間固定期間終了後(4年目以降)変動金利選択
③物件価格:2,980万円(新築建売商品・満額借入れ)
<3年間固定金利>
・当初3年間(適用金利0.39%):75,916円(月々支払額)
・4年目以降(適用金利0.625%):79,013円(月々支払額)
・35年間総支払額:33,073,968円
<変動金利>
・通期(適用金利0.525%):77,686円(月々支払額)
・35年間総支払額:32,628,175円
上記の通り、(A)では固定期間終了後の金利優遇は1.85%のため、(B)の変動金利優遇1.95%の
恩恵受けられないわけです。そのため、35年間で445,793円も(B)の方がお得というわけです。
住宅ローンはシュミレーションが大切です。
上記に掲載した例はあくまで仮定ですが、実際の住宅ローン商品も同様の仕組みがあります。
そのため、いくつかのシュミレーションを実施してお得な住宅ローンの組み方を選ぶことをオススメします。
今後の支払額を確定しておきたいのであれば、「全期間固定金利」を
少しでも支払いを抑えたいのであれば「変動金利」を、「どのように組むのか」によっても
支払額に差が出てきます。
TechnoHome(テクノホーム)では、住宅ローンシュミレーションも無料にてご提案します。
当然のことですが、当社ではお客様が「テクノホームに頼んで良かった」といつまでも感じていただく
工務店であり続けたいと考えております。
「契約したら終わり」「契約をごり押ししてくる」そんな会社ではなく、
お客様と一心同体で今後のより良いミライをともに考えていきたいと思います。
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