2021/06/07
ウッドショック関連/(株)テクノホーム
皆様、こんにちは。
(株)テクノホーム‐ライフスタイル設計‐でございます。
昨今、ニュース等各種メディアでも取り上げられ始めましたウッドショック(木材不足)に関する記事を取り上げて参りたいと存じます。
様々な情報が氾濫しているこのご時世でございますので、建築会社である当社からの視点にてお客様へ有益な情報提供をさせて頂きたいと存じます。
●そもそもウッドショック(木材不足)に至った経緯とは?
ウッドショックに至った経緯等は、掘り下げていきますと日本を取り巻く貿易(輸入・輸出)の状況にも及びますが、
この度はそこまで掘り下げずに要因をお伝えいたします。
大きな要因と致しましては、
①米国の住宅市場の好況および、中国の木材需要増よる材料不足と価格の高騰
②世界的なコロナ禍による構造材生産工場および、荷役を行う港湾施設の人員不足
③船便輸送における慢性的なコンテナ不足と、船便需要増に対する日本向け船便の確保困難
となります。
①の米国住宅市場の好況に関しては、「コロナ禍の景気対策の一環としての低金利政策」
「在宅ワークに伴う郊外地への移住需要増」が大きな要因と言われております。
中国国内好景気に伴う公共事業・住宅市場の拡大により、中国国内でも木材需要が高まり、
上記の米国・中国の輸入量増加により、③にあるコンテナ不足にも直接的な影響を及ぼしていると考えられます。
以上の状況は、米国の政策転換等により緩和される可能性もございますが、
6月に入りましても今後の見通しは立っていない状況でございます。
●ウッドショックに伴う影響
ウッドショックにより木材不足が益々顕著になって参りますと、木材価格の高騰が懸念されます。
当社の主力販売商品「スキップフロアBinO」及び「平屋ベースのFREEQ HOMES」につきましては、
お客様合意のもと、材種の変更等の措置を取り、現状(2021年6月時点)では販売価格の見直しは行っていない状況でございます。
しかし、今後このような状況が継続されることを考えますと、住宅価格の見直しも検討しなければいけなくなります。
価格の見直しを行わずにお客様へより良い住宅をご提供させて頂くことが理念でもある当社でございますので、
このような検討策は大変心苦しく存じます。
ただ、木材価格(原材料)の価格が高騰している中、変わらぬ品質をお客様へご提供させて頂く上では
今後、販売価格の見直しを行わざるを得ない状況となる可能性もございます。
●「住宅完成保証制度」の重要性をご確認ください。
今後は、次の事項をご確認頂きまして、マイホーム計画をご計画なさることを推奨いたします。
それは、
―「住宅完成保証制度」が利用できるか否か―
住宅完成保証制度とは・・・住宅完成保証の契約では建築会社の都合で工事が続けられなくなった場合、
その所有権は保証会社へ移転します。
その後、保証会社が引継ぎ建築会社を紹介し、完成・お引渡しに向けて円滑に工事を再開することができます。
当社の主力販売商品「スキップフロアBinOシリーズ」「平屋ベースのFREEQ HOMES」に関しまして、
当社は上記の「住宅完成保証制度」を付保させて頂いております。
●なぜ、「住宅完成保証制度」が重要なのか?
では、先般のウッドショックによる影響と「住宅完成保証制度」とは
どういった関係性なのでしょうか?
それは、木材不足に陥り着工時期が遅れてしまいますと「倒産する建築会社」が増加すると
考えられる為です。
上記でも記載させて頂きました通り、この度のウッドショックによる影響は、当社のような地域の工務店だけではなく、
従業員を数多く抱えていらっしゃるハウスメーカー様も同様の状況となります。
常識的に考えれば、「住宅の着工が遅れること=資金繰りが厳しくなること」を指します。
またその危機は、数多くの従業員を抱える会社ほど、従業員等への支払いも当然として増えるわけですから
より厳しい状況下に置かれるわけでございます。
せっかくのマイホームを信頼できる会社へ依頼したにも関わらず、その会社が倒産してしまったら・・・。
当然、お支払い済のお金も返却されなければ、マイホームが完成することもありません。
そんな時に、お客様の安心を確保する制度が「住宅完成保証制度」となるわけでございます。
●実質的な無借金経営であるか
当社は今年で創業26年目を迎える工務店・不動産業者でございますが、会社を急拡大することなく
地に足のついた営業を行うことで、安定的な経営を続けて参りました。
人員も増やすことなく、一人ひとりの知識向上に努め「ハウスアドバイザー=現場監督」
としての教育を行っております。
通常でございますと、部門ごとに担当者が変更となることが通常かと存じますが
担当者が変わることでの窓口が不明確となることや、ヒューマンエラーが生じることを
防ぐ観点も当然ございますが、
「実質的な無借金経営」を理念とし、どんな時代が来ても安定経営を継続できるような
体制づくりを整えることを第一としてきた為でもございます。
(人員に対する支出が増えれば、当然として会社の運営費は増加します)
当社は土地の販売等も行う不動産業者としての側面も持ちますが、
基本的には金融機関からの借り入れを最低限とした「実質的な無借金経営」を掲げて
安定経営を行っております。
このような会社の経営状況を確認することは、購買者様である買い手様では
確認をされることは困難かと存じますが、このような点も買い手様にとっては
着目して頂くことが有益かと存じます。
●最後に
ウッドショックは当社のみならず日本の住宅業界全体の課題となります。
今後の見通しが通らない限り、施主様やご検討者様には、なかなか確定的な情報をご提供できず
大変心苦しく思います。
しかし、お客様お一人おひとりと向き合わせて頂きまして、ご不安やご質問等の解消に努めさせて頂きます。
今後も、お客様と歩幅を合わせて邁進して参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
株式会社テクノホーム-ライフスタイル設計
社員一同