2024/07/01
【家づくり計画中の方必見】情報迷子になっていませんか?
こんにちは!加須市、さいたま市、越谷市、幸手市を中心に無垢の暮らしを楽しむBinOの家づくりや、
自由設計、新築住宅の販売、リフォーム工事をしている、テクノホーム/BinOさいたまの金内 俊一郎です!
さて、今回のブログ記事は「情報迷子」に関する内容です。
情報迷子は僕が勝手につけた造語です。
いわゆる、「あふれる情報で、何が正しいのか分からなくなってしまった」
という状態の事を、ここでは「情報迷子」と定義することとします。
さて、突然ですが、今家づくりを計画中のお客様に質問です。
家づくりに関する情報を、できるだけたくさん収集しようとしていませんか?
「いや、あたり前でしょ!」
「情報は多く取り入れた方が、いい結果を選択できるでしょ!」
そんな声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
僕自身、【不動産の売買の仕事】【建売住宅の仕事】そして【注文住宅の仕事】に長年従事していますが、
その中でサポートをさせて頂いたお客様には、次の傾向があると感じています。
それは、
「情報を多く仕入れたお客様は、適切な判断(決断)ができない(傾向がある)」
「情報をシンプルに仕入れたお客様は、適切な判断(決断)ができる(傾向がある)」
というものです。僕のブログを読んでくださるお客様の中でも、きっと家づくりに前向きで、
前進していこうと考え、様々な情報を収集しているにもかかわらず、その情報量が増えれば増える程、
「マイホーム」が幻のように遠く消えていってしまう。
一体、自分は何を望んでいて、何が正解なのかわからなくなってしまった。
そんなお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?それは、「当たり前」なんです。
今回は、そのあたりのカラクリを「行動経済学」によって、ひも解いていきたいと思います。
「情報は多ければ多いほど良い」は誤り?
知りたい情報を得ようとするために、インスタやその他のサーチエンジンを立ち上げてみる。
その結果、様々な情報や映像を目にし、結果として「何が知りたかったのか」「何を見て、自分は何を考えたのか」
これらがほとんど理解できずに時間だけが過ぎてしまった。という経験をしたことはないでしょうか?
これは、行動経済学で「情報オーバーロード(overload)」と呼ばれるものです。
(※オーバーロードとは、過重負担を意味するもの)
あまりに多くの情報を目にし過ぎた私たちは、重要な情報を記憶・理解できずに、適切な意思決定が
できなくなってしまうことを意味するものです。
この背景には、私たちの心理に「情報から取り残されることへの恐怖」があることや、
「何かを判断(決断)するときには、多くの情報を得る必要がある」という信念があるために
起こるのだと思われます。
(流行りに乗り遅れないようにしないと!という思いも、これの一種かと思います。)
行動経済学では、この情報オーバーロードを「多すぎる情報のせいで、人が非合理的な行動をしてしまうこと」
だと説明しています。
多すぎる情報は、人を疲弊させて意思決定を妨げるにも関わらず、スマホが普及してからというものの
僕たちに降り注ぐ情報量は、まるで嵐のような勢いで迫ってきます。
まずは、僕たちが「常に情報の嵐の中にいること」を自覚し、意識的に取り入れる情報を少なくしていく必要があります。
【ポイント】
・情報を多く仕入れようとすると、情報オーバーロード(過重負担)の状態になってしまう。
・情報オーバーロードの状態になると、意思決定が妨げられてしまう。
・意識的に仕入れる情報を少なくするようにすることが、合理的な判断をもたらす。
脳の処理能力を理解しよう。
僕たちの脳には、ワーキングメモリ(作業記憶)と呼ばれる機能があります。
これは認知心理学の分野で、「短い時間に脳内に情報を保持し、同時に処理する能力」の事を指します。
例えば買い物の場面で「もやしが80円で、お肉が500円、玉ねぎが300円だから、合計880円ね!」と
暗算をするときに、それぞれの値段を短期的に記憶する場面などが当てはまります。
コップに注げる水の量が定量であり、コップのキャパを超えて水を注ぎ続けると溢れ出てしまうように、
僕たちのワーキングメモリ(作業記憶)には限界があります。
先程の買い物をする場面ですが、とても忙しくて考え事をしているときに買い物をしても、
買おうと思っていた重要なものを買い忘れて、むしろ「ついで」のものばかり買ってしまった。
なんて経験、皆さんにもあるかと思います。
これでは本末転倒であり、合理的な行動をしているとは到底言えませんよね。
これは、目からインプットされた情報がワーキングメモリの限界を超え、脳が過負荷状態に陥った結果、
重要な情報がそれ以上脳にインプットされなくなった為と考えられます。
私たちの脳のキャパを考えてみても、合理的な判断をする上では「情報は極力減らした方が良い」
と言えると思います。
【ポイント】
・私たちの脳には、情報を処理できる限界がある。
・脳のキャパを超えると、重要な情報がインプットできないことがある。
・脳のキャパを超えない範囲で、必要と思われる情報だけを拾っていく必要がある。
家づくりでは「テーマ」を箇条書きすることから始めましょう。
人間の脳は、シングルタスク(一度にひとつの業務をこなす)でしか情報を処理することが
できないとわかっています。
マルチタスク(同時に複数の業務をこなす)を長時間続けていると、脳がダメージを受けて、
記憶力・注意力の低下、気力の低下などを引き起こすことが研究データから判明しています。
この人間の特性を考慮し、家づくりにおいて不必要な情報を排除する為には
「家づくりのテーマを箇条書きすること」をオススメしています。
(ポイントは短い文で箇条書きすること!!)
例えば今、家づくりを考え始めようかなという段階であるとします。
その場合には、次のように箇条書きしていきます。
【家づくりテーマ】
・家づくりで重視するポイント:住んでいて楽しさを感じられること!
・家を建てる時期:半年から1年以内には決めたい!
・家の外観:ホワイトかブラック
・家の外観でこだわりたい事:かっこよさ(かわいらしさ)
・家を建てたらしたいこと:家族とBBQ
・家の間取り:平屋
・建築地:さいたま市か蓮田市
・依頼する会社への要望:安心感
こんな感じで箇条書きしていきます。(もちろん、ご家族みんなで話し合いながら行います)
数が増えてきたら、重要と思う10個程を残してみます。
これができたら、次に行うことは箇条書きしたテーマを少し具体化してみます。
テーマの具体化
・住んでいて楽しい家とは?⇒家族がリビングに集まる家
・半年から1年以内に決める為には?⇒
デザインが好みな大手HM2社と工務店2社を、1ヵ月程で比較検討する。
・ホワイトかブラックどちらにするか?⇒メリット・デメリットを後々検討する。
・かっこいい家とは?⇒片流れ屋根を想定。
・建築地を決めるには?⇒平屋を建てる為に、どれくらいの土地が必要か不明。
建築会社と相談しながら決定予定。
このような感じて具体化していくと、おのずとすべきことが分かってきます。
あとは淡々と、決めたテーマを達成する為に行動していけばいいだけです。
これは冒頭述べた、シングルタスクのやり方に沿ったものであり、合理的な判断をする上でとても重要になります。
また、家づくりを検討し始めたばかりの方だけではなく、家づくりを始めて少し経つ方も
一度頭をリセットしてみて、改めてテーマを決めていく事をオススメします。
このようにテーマをシンプルに決めていくと、その先の考えもぶれることがなくなり、
自分自身の指針としていつも自分を支えてくれます。
【ポイント】
・人はシングルタスクでしか、情報を処理することができない。
・一度頭をリセットして、家づくりのテーマを箇条書きしてみる。
・箇条書きしたテーマを達成するために、具体化してみる。
・具体化した内容に沿って、行動する。
合理的な家づくりなら、テクノホームにご相談ください!
テクノホームでは、このように「感情」に訴えかけるような昔っぽい家づくりではなく、
ご相談いただいたお客様の「これってどうなのかな」「どうすれば、失敗しない家づくりができるかな」
「一緒に考えながら家づくりを進めて欲しいな」を尊重して、安心安全の家づくりをお約束します。
もし、家づくりを考えているけど計画が前に進んでいかないな・・・とお悩みのお客様、
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皆さまのご参加を心からお待ちしております。