家づくり
2025/04/17
シューズクロークの間取り例と配置パターンを紹介!メリット・デメリットも解説
シューズクロークは玄関周りの収納に役立ちます。間取りや配置の例や設置するメリット・デメリットを解説します。玄関周りの収納やシューズクロークの広さや形状などを知りたい人に有益な情報が満載です。
こんにちは!埼玉県・加須市、さいたま市、越谷市、幸手市を中心に無垢の暮らしを楽しむBinOの家づくりや、自由設計、新築住宅の販売、リフォーム工事をしている、株式会社テクノホーム/BinOさいたまです!
家族構成やライフスタイルの変化で、玄関周りが散らかる悩みを抱える人は少なくありません。今回は、シューズクロークのメリットやデメリット、間取りや配置の例について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
シューズクロークとは?
シューズクロークとは、靴や衣類などをしまう土間続きの収納空間のことで、玄関の周辺に設けられているのが一般的です。以前は、玄関収納というと下駄箱を設けることが多かったのですが、収納力や利便性の高さからシューズクロークを設ける注文住宅が増加しています。
靴や衣類はもちろんのこと、アウトドア用品や子どもの遊び道具なども片付けられるため、玄関が広く感じられるでしょう。
常に片付いた状態を維持できることから、突然の来客時にも慌てる必要がありません。家族が多い人や玄関をきれいに見せたい人には、最適なスペースだといえるでしょう。
シューズクロークのタイプと配置パターン
おもなタイプとして、ウォークイン・ウォークスルーの2種類が挙げられます。それぞれの特徴と、配置パターンについて詳しくご紹介します。
ウォークインタイプ
玄関に小さな収納部屋が設けられたイメージで、中に入って靴や荷物の出し入れや整理整頓ができるのがウォークインタイプです。出入り口は1か所しかないため、玄関からクロークを通って室内に上がることはできません。
棚やハンガーパイプなどを取り付けられるため、床の面積に対する収納力が高く、物置代わりに使うこともできます。小部屋のようになっていることから、目隠しの効果が高い点も利点です。
ウォークスルータイプ
出入り口が2つあって玄関と室内を回遊できるのが、ウォークスルータイプです。コートや帽子などを収納したら、そのまま通り抜けて室内に入れるため、スムーズな導線を確保できます。忙しい朝や帰宅時、買い物帰りなどに便利でしょう。
ただし、出入り口が多い分、壁が少なくなるため、収納力はウォークインタイプに一歩譲ります。
配置パターン
クローク内の棚をどのように配置するかによって、I型・Ⅱ型・L型・U型という4パターンに分けられます。
I型
片側の壁にだけ棚があるシンプルな配置です。玄関スペースを広くとれますが、ほかのパターンに比べると収納力は低くなります。
Ⅱ型
両側の壁に棚があるスタイルです。収納力は上がりますが、両側に棚があることで玄関や通路が狭くなる可能性があります。
L型
玄関の一角を使って、L字型に棚を配置するスタイルです。収納力に優れています。コーナー部分の使い勝手などもしっかり工夫するとよいでしょう。
U型
3つの壁に棚を配置する、最大収納量のスタイルです。圧倒的な収納力を誇りますが、棚以外のスペースが少なくなる点や、棚の設置数が多い分コストがかかります。
たとえば、コンパクトなシューズクロークを求めるならI型、大家族ならU型など、家族の人数やライフスタイル、使い勝手を考慮して、最適なタイプを見つけましょう。
シューズクロークの間取り例
具体的な間取り例を知れば、理想のシューズクロークをイメージしやすくなるはずです。実例を4つに分けてご紹介します。
U型
ウォークインタイプ・U型のシューズクロークの例をご紹介しましょう。
壁3面が収納として使えるため、1面は靴の収納棚に、1面はコートなどの衣類をハンガーで吊るし、残る1面はベビーカーやアウトドア用品など大型のものを置くスペースに使うなど、面ごとにジャンルを切り替えた収納ができるのがU型の強みです。
また、収納力に余裕がある分、床には雨具収納のスペースを設けるなど、上下で収納を区切ることもできます。このような間取りであれば、将来のライフスタイルの変化にも対応しやすいでしょう。
I型
玄関とキッチン・パントリーが隣接している、ウォークスルー・I型のシューズクロークの例をご紹介します。この間取りの強みは、買い物帰りの導線が非常にスムーズなことです。
ウォークスルー・I型の魅力は、一直線に通り抜けられる通路と収納スペース確保が同時に叶うことです。キッチンへと通り抜ける壁1面に棚を設置することで、帰宅後に鍵や財布などの貴重品を置くスペースとして活用でき、スムーズに食材や日用品の片付けに取りかかれるでしょう。
消毒スプレーやマスクなど衛生用品を置いておくスペースとしても活用すれば、効率よく感染症対策ができます。外出時に忘れがちなマスクも、導線の途中にあれば持って忘れずに持って行けるでしょう。
Ⅱ型
玄関からキッチン・パントリーに通り抜けられるウォークスルーシューズクロークの収納力をさらに高めたい場合は、Ⅱ型を採用するとよいでしょう。
Ⅱ型はI型よりも収納力が高いため、貴重品や買い物に必要なカゴやショッピングバッグなども置いておけます。玄関を散らかすことなく、効率的に室内に入れる間取りです。
L型
玄関のすぐ横にウォークイン・L型のタイプを設置した間取りをご紹介します。L型の配置は収納力が高く、普段履かない靴やカバンは棚に、コーナー部分には背の高いゴルフバッグやロングブーツなどを収納すると、空間を無駄なく活用できます。
外出前・帰宅後、すぐに大型の荷物まで片付けられるため、収納力と導線のバランスが優れた間取りだといえるでしょう。
シューズクロークのメリット
この章では、シューズクロークを設けることで得られるメリットを4つご紹介します。
玄関がすっきりする
靴やアウトドア用品、コートなどをひとまとめに収納できるため、玄関に物が散らかりにくくなり、すっきりした玄関を保てます。とくに家族の人数が多い場合、靴の数が多くなりますが、十分な収納スペースがあることで靴の出しっぱなしを防げるはずです。
生活感を感じさせない、いつでも片付いた玄関を保てるため、突然の来客にも慌てず対応できるでしょう。玄関のインテリアも映えるはずです。
動線が短縮できる
ベビーカーや帽子、コートやカバンなど、外出に必要な物をクローク内に収納すれば、外出の支度もスムーズです。
帰宅時も同様で、コートはクローゼットに、ベビーカーは物置に片付けるなど、片付けのためにあちこちへ移動しなくて済むのはうれしいポイントです。こうした導線の短縮は、毎日の時間短縮にもなります。
靴以外の収納にも使える
靴だけではなく、傘やレインコートなどの雨具、ベビーカーや三輪車、自転車、スポーツ用品、アウトドア用品、災害用備蓄食品、防災用品など、多種多様なアイテムを収納できるのは大きなメリットでしょう。
土が付いていて室内にまでは持ち込みたくないものでも、問題なく片付けられます。多目的な収納スペースとして活用できるため、玄関周りがより快適になるでしょう。
お客さん用と家族用で玄関を分けられる
出入り口が2つあるウォークスルーの場合は、玄関を来客用と家族用に分けて使えます。ウォークスルータイプのシューズクロークを家族専用のファミリー玄関として、メインの玄関は来客に使ってもらえば、来客に生活感を与えません。
シューズクロークのデメリット
どんな便利なものでも、デメリットは存在します。設置の際に注意すべきポイントを押さえておくと、理想的なシューズクロークに仕上げられるでしょう。この章では、デメリットを3つに分けて解説します。
定期的な掃除が必要
靴やベビーカーなど外で使うアイテムを置くため、土汚れが付きやすく、定期的に掃除する必要があります。ほうきで掃除しやすいように、突っ張り棒を活用して浮かせる収納をするなど、工夫が必要です。
また、設置する棚が多ければ多いほどホコリが溜まりやすいため、棚の掃除が欠かせません。靴の臭いがこもりやすい点もデメリットに挙げられます。
こまめに換気したり消臭グッズを活用したり、清潔さを保てるよう対策を講じましょう。日頃から定期的に手入れしていると、きれいで使いやすい空間を維持できるはずです。
玄関が狭くなる場合がある
収納スペースを作る分、玄関やほかの部屋の面積が狭くなってしまいます。人の行き来が多い玄関に十分な広さがないと、ストレスが溜まるおそれがあるため、バランスを考慮した設計が重要です。
レイアウト次第では使いにくい
配置や導線を工夫しないと、レイアウト次第ではかえって使いにくくなるおそれがあります。収納力を十分に活かせなかったり、出入りが不便になったりするため、綿密な計画が必要です。
快適な生活になるように設けたはずのスペースが、普段使わないものを置くだけの空間になったり玄関の混雑をまねく空間になったりするのは、勿体ありません。玄関の面積や通路幅に合わせた、使いやすいレイアウトになるように設計しましょう。
シューズクロークを設置する際のポイント
やみくもにシューズクロークを設置するのではなく、使い勝手や導線を考慮して計画することで、理想的な空間を実現できるはずです。設置する際のポイントを6つご紹介します。
収納するものや目的を決める
まずは、何を収納するのか、どのように使うのかを明確にすることが大切です。置きたいものが多いほど、棚の配置やスペース配分を考えなければなりません。
クローク内に置くものは、靴をはじめ、傘・レインコート・テント・ゴルフバッグ・ベビーカー・防災用品などが代表的でしょう。子どもが成長すると、部活や習い事の荷物が増えるため、将来の暮らしの変化も考慮する必要があります。
また、目的も重要です。「大容量の収納スペースを増やしたいから、L型やU型にしよう」「キッチンへ通り抜けられる通路がほしいから、ウォークスルーにしよう」など、目的を明確にすることで自分たちに合った空間に仕上げられるでしょう。
広さを決める
「我が家にとってちょうどいい広さ」を考えることは、とても大切です。広さが足りなければ、荷物をすべて収納できなかったり、奥に片付けたものを取り出しにくかったりして、使い勝手が悪くなります。
逆に、広く設置しすぎるとその他のスペースが圧迫されて狭くなり、生活しにくくなります。まずは、置きたい荷物の量や取り出す動作をイメージして、適切な広さを決めましょう。子どもの成長やライフスタイルの変化も考慮し、将来的に増える靴や荷物も想定しておくと安心です。
使いやすい動線にする
どれだけ収納力が高くても、導線がスムーズでないと、使い勝手が悪い空間になってしまいます。
とくに家族の人数が多い場合、広めの通路幅を確保して導線を考慮しなければ、せっかくのウォークスルーにもかかわらずスムーズに通り抜けられなかったり、クローク内で混雑してしまったりするでしょう。
靴の着脱のしやすさや、クローク内の通り抜けのしやすさなど、ひとつずつ動作を確認してからレイアウトを設計するのがおすすめです。
ニオイの対策をする
靴には皮脂や汗、汚れが付着しており、ニオイが発生しやすくなります。設計時に換気扇や窓を設置すれば、クローク内の空気が循環してニオイが溜まりにくくなるでしょう。
扉タイプを決める
扉には、引き戸や折れ戸などさまざまな種類があります。使い勝手やレイアウトに合わせて選びましょう。
扉ではなく、ロールスクリーンを採用するのもおすすめです。普段は開放しておけば、スムーズにクローク内へ移動できます。また、来客のときだけロールスクリーンを下げて目隠しできるなど、臨機応変な対応が可能です。
コンセントをつける
玄関周りで充電したいときの場合に、コンセントをつけておくと便利です。たとえば電動自転車のバッテリーや靴の乾燥機などは、玄関やクローク内で充電できるのがベストでしょう。
玄関周りはコンセントをつけるのを忘れがちですが、コンセントがあると非常に重宝するため、設計時には忘れず確認してください。
シューズクローク設置で失敗しない方法
玄関は、家の顔ともいえる空間です。シューズクロークを考える際につまずきがちなポイントを押さえて、快適な玄関をつくりましょう。
湿気対策をしっかりする
クローク内の湿気がこもらないよう、十分に換気対策を練りましょう。湿気はカビ発生の原因にもなるため、衛生的にもよくありません。
シューズクロークにも換気システムを取り入れるほか、湿気を吸収する作用があるエコカラットや珪藻土といった素材を取り入れるのもよい工夫です。
ドアの種類と配置をしっかり考える
ドアを選ぶ際は、種類による特徴とベストな配置をしっかり考える必要があります。気密性の高い開き戸を選ぶのであれば右開き・左開きどちらが適しているか考慮する必要がありますし、省スペースにしたいのであれば開き戸を選ぶとよいでしょう。
収納棚は可動式がよい
可動式の棚を選択すると、高さを自由に調整できるため非常に便利です。収納する荷物に合わせて柔軟に対応でき、使い勝手が格段に向上します。ライフスタイルの変化にも対応しやすいでしょう。
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まとめ
シューズクロークは、玄関周りの収納やスムーズな導線を確保するのに役立つ空間です。広さや使い勝手、ライフスタイルに合わせて、自分好みの空間になるように選択しましょう。
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