家づくり
2022/08/26
カバードポーチのある間取りの魅力|アメリカンテイストのおしゃれな平屋実例紹介
サーファーズハウスの外観のシンボルといえば、屋根付きのウッドデッキ「カバードポーチ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
カバードポーチは、西海岸風の家を建てたい人や、アウトドアな趣味を持つ人におすすめの間取りです。今回は一戸建てでカバードポーチを作るメリットや魅力を詳しく解説します。
カバードポーチを間取りに取り入れる際に気をつけたいポイントや、カバードポーチのある平屋の建築実例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
Contents
カバードポーチとは
カバードポーチとは、直訳すると屋根でカバー(cover:覆う)された玄関ポーチのことを指します。
玄関ポーチは、ドアの前を「庇(ひさし)」で覆った部分のことを指しますが、カバードポーチは、庇よりも奥行きや幅の長い、柱のある屋根でしっかりと覆われるイメージになります。
また、カバードポーチは玄関回りだけでなく、玄関と同じ方位の外壁全体に付けることが多いのも特徴です。間取りによっては、2方向以上の外壁にまたがった長いウッドデッキを作ることもあります。
例えば、南玄関でリビングが玄関ドアと同じ方位にある場合、玄関からリビングまでを外側からつなぐようにウッドデッキを配置し、カバードポーチをつくります。
カバードポーチの魅力・メリット
アウトドアに便利
カバードポーチは、屋根でしっかりと覆われているデッキスペースです。直射日光を遮りながらも風がよく通るスペースなので、サーフボードの収納、ウェアを干す場所として最適です。
サーフィン以外にも、例えば自転車をいじったり、DIYをしたり、室内では汚れが気になるアウトドアな趣味を楽しむ空間にぴったり。屋根付きで少しの雨ならしのげるので、洗濯物も安心して干せますね。
フェンスや梁にプランターを吊り下げたり、植物を這わせたりすれば素敵なガーデニングスペースにもなります。
アウトドアリビングに最適
屋根付きのデッキスペースは、気軽に屋外空間を楽しむ場所としても最適です。
ソファやテーブルを置けば、アウトドアリビングとして使えます。窓を全開にして、室内のリビングと一体にすると、とても開放感があって気持ち良い大空間ができます。
カバードポーチとキッチンの動線を工夫すれば、気軽にバーベキューもしやすい便利なスペースになりますよ。
お子さまやペットの遊び場に使える
カバードポーチは、遊び盛りなお子さまのプレイスペースにも適しています。ウッドデッキではワンちゃんや猫ちゃんも日向ぼっこができ、飼い主と一緒に外の空気を楽しめます。
また、柱や梁にブランコやハンモックを吊るすと、大人も子どもも楽しめるプレイスポットに変身。工夫次第でいろいろな使い方ができるのも、カバードポーチの大きな魅力です。
サーファーズハウスらしい外観になる
三角屋根とラップサイディングに、カバードポーチのある外観がサーファーズハウスの定番です。西海岸風・アメリカンハウスのような外観にしたい人におすすめです。
カバードポーチの間取りでよくある質問・注意点
カバードポーチを一戸建てに取り入れる際によくあるご質問や、カバードポーチを作る際の注意点について解説します。
どれくらいの広さ・奥行きが必要?
カバードポーチの奥行き(通路幅)は1820mm(1間)以内が一般的です。ベンチを置いてちょうど良いサイズ感になります。奥行きが2000mmくらいあるとテーブルと椅子を置けます。カバードポーチでやりたいことに応じて適切なサイズ・奥行きを選びましょう。
カバードポーチは建ぺい率に関係する?
通常、外壁から突き出したバルコニーや軒、庇は、突き出している部分が1m以下の場合は建ぺい率を計算する際の建築面積に含まれません(1m以上突き出しているバルコニーや庇であれば、1mを超えた部分を建築面積に加算します)。
カバードポーチの場合は、柱があるため、柱から内側の屋根部分が建築面積に含まれます。予定している土地の敷地面積と建ぺい率について理解した上で、カバードポーチの広さを計画しましょう。
季節ごとの日当たりも考慮しよう
カバードポーチは庇(屋根)の奥行きが長いので室内への日差しを遮って暑さを防ぎ、床材や家具の劣化を防いでくれますが、夏は室内が想像以上に暗くなってしまうこともあります。
また、カバードポーチが西側の場合、掃き出し窓から差し込む西日がきつくてリビング眩しい、暑いなどの問題が起きることも。
西側にリビング・カバードポーチを作る場合は、西日対策として掃き出し窓などの大きな窓を設けないのも1つのアイデアです。
新築プラン検討時は、カバードポーチを設置する方位によって、どのように日差しが入るのかをシミュレーションしましょう。土地選びからなら、快適なカバードポーチが作れるという条件で土地探しをするのもおすすめです。
必要なメンテナンスは?
カバードポーチは直射日光にさらされる場所のため、劣化防止のために1年ごとを目安にデッキや手すり、柱などの塗装が必要です。無垢材のカバードポーチなら、適切にメンテナンスすれば長持ちするだけでなく、木材の経年変化も楽しめますよ。
シャワーや立水栓を設置した方が良い?
カバードポーチにシャワーや立水栓を設置すると、サーフィン帰りにデッキでシャワーや足洗いができてとても便利です。ワンちゃんを飼っている場合も、散歩帰りやお庭で遊んだあと、家に入る前に足を洗えるのでおすすめです。
カバードポーチ内にシャワーブースを作る場合は、シャワーの周囲を背の高いフェンスで目隠しすると使いやすくなります。
後付けできると聞いたけど…
カバードポーチを新築時ではなく、後付けしたいと考えている人もいるかもしれません。その場合は、新築時に後付けのためのスペースを確保したり、あとからカバードポーチで建築面積が増えても建ぺい率を超えないように設計するようにしましょう。
新築時に後付けを想定した設計にしていないと、そもそも建ぺい率をオーバーしてしまったり、カバードポーチをつくることで庭や駐車場が使いにくくなったりする可能性もあります。
また、カバードポーチを後付けする場合、選ぶ業者によっては周囲の外観とのバランスが取れなくなる可能性もあります。さらに、外壁とカバードポーチの屋根の取り合い部分の処理によっては雨漏りが起きやすくなるリスクも。できれば、新築時に同じ施工会社で外壁部分と一体的にカバードポーチを施工したほうが安心です。
カバードポーチのある平屋・間取り実例
アメリカンな外観デザインの平屋サーファーズハウス
玄関からリビングまでをつなぐカバードポーチのある平屋の建築実例です。ブルーグレーと白を基調とした海を感じる爽やかな外観デザイン。
カバードポーチは軒裏も木目で仕上げています。テーブルセットやプランター用の棚を設置しても余裕のある広さで、リビングとひと続きの快適なアウトドアリビングになっています。
こちらの事例の詳しいプランは関連ページからチェックしてみてくださいね。
<関連ページ> LINE UP|平屋|MONICA
モダンな配色がおしゃれな平屋風2階建てサーファーズハウス
ダークカラーのラップサイディングとガルバリウムを組み合わせた、モダンな外観デザインのサーファーズハウスです。玄関とリビングを囲むように、2方位にカバードポーチを設置しました。
正面からは一見、平屋のようですが、実はスキップフロアを使った3階層になっていて、延べ床面積以上の広さを感じる間取りになっています。
こちらの事例の詳しいプランは関連ページからチェックしてみてくださいね。
<関連ページ> LINE UP|スキップフロア|CAMP
まとめ
カバードポーチは、サーファーズハウスらしい外観に仕上がるのはもちろん、様々な用途に使えるとても便利なスペースです。アウトドアな趣味を持つ人や、お子さま・ペットのいるご家庭に特におすすめです。
新築でカバードポーチを設置したい場合は、使いやすい奥行きや設置したい設備、建ぺい率との兼ね合いなどを施工会社と相談しながら間取りを作ることで失敗を防げます。また、ウッドデッキや柱が天然木か合成木材かなど、材質によってメンテナンス方法も変わってくるので、事前にチェックしておくことがポイントになります。
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