コラム

最近の一戸建ては、点嬢が屋根の傾斜に沿って斜めになっている「勾配天井」の人気が高まっています。
勾配天井は、天井が高くなることで縦の空間が広くなり、開放感のあるおしゃれな室内を演出できるなど、様々なメリットがあります。

今回は、新築住宅で勾配天井を取り入れるメリットや、間取りを考える際の注意点を、テクノホームの注文住宅施工例を交えながら解説します。

勾配天井を取り入れておしゃれな家にしたい方や、リゾート感溢れるライフスタイルを実現したい方は、ぜひ参考にしてくださいね♪

 

勾配天井とは

勾配天井は、その名の通り勾配（斜めに傾斜している）がある天井を指します。

通常、屋根と天井の間には「小屋裏空間（天井裏）」がありますが、勾配天井の場合は、通常の天井を取り払って天井裏も室内空間にします。

 

勾配天井のメリット

次に、住宅に勾配天井を取り入れるメリットについてまとめてみます。

・2階リビング・吹き抜けと相性が良い

勾配天井は、屋根の形状に沿った形になるため、通常よりも高い天井になります。天井が高い分、空間が縦に広くなり、開放感がアップします。

そのため、吹き抜けリビングに勾配天井を組み合わせると、とても開放感のある大空間を作れます。

また、2階リビングの天井を勾配天井にすれば、吹き抜けと似たような開放感を演出できます。

縦に広がりのある空間が作れる勾配天井は、ゆとりを感じさせ、リゾートのようにゆったりと過ごせる空間づくりに最適です。

 

・平屋にも広がり・開放感が出せる

2階建てと違って縦の広がりを出しにくい平屋でも、勾配天井を取り入れることで空間の広がりや開放感を演出できます。

 

・ロフトや収納を増やせる

勾配天井は小屋裏空間をロフトや収納スペースに活用できます。書斎やテレワークスペース、お子さまのプレイスペースなど、居住スペースがもう少し欲しい…という場合にもおすすめです。

 

・スキップフロアを取り入れやすい

勾配天井は、縦に空間が長くなるので、1.5階のスキップフロアを取り入れてもそれぞれのスペースが窮屈にならず、余裕のある間取りが実現できます。

 

・高窓や天窓が使える

勾配天井にすると、小屋裏部分の壁や屋根に高窓（ハイサイドライト）や天窓（トップライト）を使えます。
お部屋により多くの光や風を取り込めるので、明るい室内になります。

また、高窓・天窓のある家は外から見ても印象的でおしゃれな外観デザインに仕上がります。

 

・外観を低く抑えられる

勾配天井は小屋裏空間を室内に取り込むため、内部空間が増えます。スペースを増やすために建物を高くしなくても良くなるので、外観を低く抑えられるというメリットもあります。

 

・板張り天井でナチュラルな内装に

勾配天井を板張りで仕上げると、まるでログハウスのようなナチュラルな内装に仕上がります。天井材に天然木を使えば、家中に自然素材の香りが広がり、心も身体も健康的に暮らせる家になるでしょう。

 

・梁を見せてダイナミックな空間演出ができる

構造の梁を見せるダイナミックな空間演出ができるのも、勾配天井の大きな魅力です。
梁はダクトレール照明を設置したり、ブランコやハンモックを取り付けたりなど、工夫次第で様々な使い方ができますよ。

 

 

勾配天井を取り入れる際の注意点

メリットがたくさんある勾配天井ですが、採用する時に気をつけたい注意点もあります。以下の点は、事前に建築を依頼する工務店に確認しておきましょう。

・屋根断熱をしっかり施工する

天井部分の断熱は、「天井断熱」と「屋根断熱」の2種類があります。
天井断熱は、天井材のすぐ上に断熱材を入れる方法で、屋根断熱は屋根の勾配に沿って断熱材を入れる方法です。勾配天井は、必然的に屋根断熱になります。

屋根断熱は、屋根の勾配がある分、天井断熱よりも多くの面積に断熱材を施工する必要があります。また、施工自体も一般的な天井断熱よりも手間がかかるため、仕上がりが大工さん・職人さんの技量に左右されます。

勾配天井の家は、屋根断熱を確実に施工できる、知識が豊富で実績の多い工務店に依頼するのが安心です。

 

・照明などの掃除や交換方法を想定しておく

勾配天井は、照明の位置も高くなるので掃除や電球交換のために大きな脚立での作業が必要になります。

また、照明以外にも梁の上や高窓、シーリングファンなど、高所でお手入れが必要な設備があるため、あらかじめ施工する工務店にそれぞれのメンテナンス方法を確認しておきましょう。高所用のワイパーなど、便利な掃除用品を探しておくと安心です。

 

勾配天井を取り入れた新築住宅施工事例

・無垢材の勾配天井がおしゃれなロッジ風の家

角地で遮るものがない好条件の土地に建てた、三角屋根がかわいいロッジ風の家の実例です。

室内は屋根の形に沿った勾配天井で、無垢材を使った板張り天井を採用しました。床、壁、柱、梁、天井全てに木が使われていて、まるでログハウスにいるかのような、天然木の香りが心地よい家です。

小屋裏空間を使って、2階はロフトのような雰囲気のあるお部屋に。天窓から差し込む光でとても明るい室内になっています。

キッチン横にはパントリーを設置。勾配天井を余すことなく利用した、無駄のない間取りです。

縦に大きい空間を活かして、半地下のシアタールームを作りました。リラックスしながら思う存分映画を楽しめます。

こちらの家の詳細プランは関連ページからチェックしてみてくださいね。

 

・スキップフロアと明るい2階リビングの家

片流れ屋根と、玄関ポーチとバルコニーを繋いだ大きな壁が印象的なファザードの家です。道路から玄関が直接見えない、プライバシーに配慮した設計になっています。

スキップフロアを採用して、1.5階にLDK、2階にセカンドリビングを配置した間取り。勾配天井のおかげで開放感抜群。セカンドリビングまで一体となって、家族がどこにいてもコミュニケーションもしやすい間取りです。

1階から半階下げた0.5階に寝室を配置しました。天井まである大きく開く引き戸でバリアフリーな設計。引き戸を開放すれば大きな部屋としても使える可変性のある間取りです。

参考間取り図（南玄関プラン）

※間取り図は延べ床面積33坪のプランになります。

こちらの家の詳細プランは関連ページからチェックしてみてくださいね。

 

まとめ

今回は、リビングがおしゃれで開放感のある空間に仕上がる勾配天井の魅力をご紹介しました。

勾配天井は、屋根裏を活かしてスキップフロアやロフトを作ることで居住スペースを増やせるので、最近人気の高い片流れ屋根や三角屋根の家にのピッタリな天井です。

また、天井材に木を使えば、ログハウスのような温かみのある、家族みんなに優しい家になります。今回ご紹介した施工事例も参考にしていただき、おしゃれな勾配天井のある家を実現してくださいね♪

 

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