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寒い吹き抜けのある家と暖かい吹き抜けのある家の違いは住宅の断熱性と気密性
住宅の断熱・気密性と間取り、暖房の方法が、吹き抜けのある家の寒さ暖かさに影響を与えます。数十年前に比べて、現在の断熱基準は高くなってはいます。しかし、その断熱基準には幅があります。最低減の断熱基準を満たしている住宅と、最高等級の断熱基準を備えている家では、室内の温度調整能力が全く違うのです。
家の中には常に外部の暑さや冷気が入り込み、家の中からは暖かさや涼しさが逃げていきます。断熱性は屋根や壁、床、窓やドアの面から、気密性は屋根や壁、床、窓やドアの隙間から、そのような熱の出入りを妨げる性能です。
断熱・気密性が高い住宅ほど、住宅への熱の出入りが少なく室温の調整がしやすくなります。一方、最低限の断熱・気密性の住宅は、冷暖房の効率が悪く、室温の調整には多くのエネルギーが消費されます。その為、近年は、住宅の断熱・気密性を高める家づくりが増えていますが、その性能には幅があります。
吹き抜けを設ける間取りを予定している場合には、断熱・気密性が最低限の基準を満たしているというだけでは、快適な家にはなりません。少なくとも現在最高等級であるH25年基準に相当する断熱性能(住宅省エネ基準)4は満たしている必要があります。やがては、より省エネ性能が高い断熱等級5を備えた住宅が増えていくことになると考えられます。
参考資料 国土交通省 省エネ基準の見直し等に伴う改正
参考資料 一班社団法人日本サステナブル建築協会 幸せなエコライフ
吹き抜けのある間取りを暖かい家にする、間取りと空調の考え方
家の中の温度調節と間取りには密接な関係があります。日本では長く採暖という方法で暖かさを得てきました。人がいる場所だけ暖めるという考え方です。古くは囲炉裏や炬燵で人だけを暖め、近年ではエアコンや暖房器具で使用している部屋だけを暖めるという方法がとられてきました。冷暖房をしている部屋から出入りする際には、必ずドアを閉め、エアコンが作った涼しさ、暖かさを逃がさないようにします。
一方、暖房は家全体を暖めるという考え方です。各部屋に冷暖房の機器を設置するのではなく、1台で家中を暖め、家全体の温度を均一にします。この際、十分な断熱気密性が伴わないと、この考え方は成り立ちません。高い断熱気密性が家を魔法瓶のような状態にすると共に、家の空間が繋がっていることによって、暖かさ、涼しさが家中に循環する状態を創り上げるのです。
その為、家全体を暖める為には、家の中の空気が循環している必要があります。そして家の中の空気を循環させる間取りには、吹き抜けが良い効果を創り出します。下の階と上の階の空間を繋げるからです。特にロフトハウスの場合、吹き抜けがあるだけで、家全体の空気を循環させやすくなります。
■ これからの新築住宅に求められる住宅には、エネルギーを節約できる家、エネルギーを創れる家が求められます。家庭で消費するエネルギーを、家庭で創り、エネルギー消費量を抑える、またはプラスマイナス0にできる住宅です。
コラム 省エネ住宅とはどんな住宅?
吹き抜けのある間取りが家の中の環境を良くする理由
吹き抜けの良さは家中の温度を均一にするだけではありません。家の中の環境をより良くし、暮らしやすさを生む効果があります。
吹き抜けのある家は日当たりと風通しが良くなる
吹き抜けによって2階やロフトなど高い位置の窓からの陽射しが、リビングに降り注ぎます。明るくなることはもちろんですが、冬場は暖かさも届きます。また、1階の窓との高低差が風の通り道を広げて風通しの良い家にし、室内の熱は外に排出されます。
換気の良さは快適な環境を創るだけではなく、住宅の健康にも家族の健康にも良い影響を与えます。家の中でのコロナ感染が増えていると言われていますが、コロナに限らず家の中にウィルスや菌を留めない為にも、風通しは重要です。
参考資料 厚生労働省 健康な日常生活を送るために
参考資料 国立保健医療科学院 建築の結露と健康性
吹き抜けのある家には開放的な空間が生まれる
空間が縦に繋がるので、天井の圧迫感がなくなり開放的な空間が生まれます。リビングにいる家族と、2階やロフトにいる家族のコミュニケーションがとりやすくなるという良さもあります。
■ 暮らしやすい家の条件は様々ありますが、その中の一つに住宅の室内環境があります。季節ごとの気候の変化に応じて、常に快適な室内の環境が調う家は、快適に過ごせる家であり、家族の健康を守りやすい家でもあります。
コラム 暖かい家・快適な家に必要な要素
吹き抜けのある家のデメリットは音が気になること?
室温には効果的に働く吹き抜けが作る空間の広がりには、家族の気配を感じられる良さがあると同時に、音を響かせるという問題点があります。吹き抜けのない家に比べて、音を吸収する壁や床が少ないからです。その為、音が響きそうな場所は防音に配慮した壁にする、1階の水回りの音が響かない場所に寝室を配置するなどの工夫が必要です。
ただし、「完璧にリビングの音がすべての部屋に響かないようにする」ことはできません。家族の気配が感じられる、家の中の温度が均等になるなど、吹き抜けで得られる良い効果と、音の問題を考え併せ、優先順位を決めるという考え方をする必要があります。吹き抜けのない2階建てであっても、2階の子供の足音が1階に響いたり、1階の生活音が2階に響いたりすることはあります。そして家族の生活音に対しての許容範囲には、個人差があります。できれば、吹き抜けのある間取りのモデルハウスやOB宅を見学し、体験してみることをお勧めします。
吹き抜けのある家にする2つの方法 フリークホームズのブーツとローファー
吹き抜けのある家には、2階建て住宅に吹き抜けを設ける方法と、ロフトハウスに設ける方法があります。
吹き抜けのある2階建ての家 FREEQ HOMES BOOOTS(フリークホームズ ブーツ)
ひとつは、吹き抜けのある2階建て住宅です。「2階建てでも平屋のように自然に寄り添って暮らしたい」。そんなニーズに応えて生まれ家がBOOOTS(ブーツ)です。外と中、暮らしのオンとオフなど、さまざまな「2つの基準」をボーダーレスにつなぐ住まいです。
ブーツの魅力の一つは4連の窓と吹き抜けのある土間リビングです。ダイナミックな庭の景観が彩る室内には、明るい陽射しが溢れ、気持ち良い風が吹き抜けます。
土間リビングには薪ストーブを設置するスペースがあります。吹き抜けで空間が繋がっているので、1台の薪ストーブで家中を暖かくできます。
■ 土間の良さが見直され、新築する家に、広い土間を造りたいという人が増えてきています。現代の家に採り入れるとしたら、どのような土間が、使いやすく、暮らしをより楽しくしてくれるのでしょうか?
コラム 土間のある家の暮らし FREEQ HOMES BOOOTSとMONICA
吹き抜けのあるロフトハウス FREEQ HOMES LOAFER(フリークホームズ ローファー)
もう一つは、吹き抜けのあるロフトハウスです。平屋には憧れるけれど、部屋数が心配…。LOAFERはそんな家族にちょうどいい間取り。収納や書斎、シアタールームなど、無限大の活用ができる小屋裏が魅力です。
大きな吹抜けが、光と風と家族の笑顔を家中に届けます。吹抜けに面したロフトは、家族を身近に感じながら趣味の時間を過ごせるみんなの特等席です。
■ いつまでも安心して暮らせる家、子育てがしやすい家、家事負担の少ない家…土地層の家の暮らしができる家を思い描いていくと、平屋を建てたいという想いが生まれます。その一方、平屋で十分な広さが確保できるほどの敷地は購入できそうにないという不安も感じるのではないでしょうか?
コラム 1.5 階建は平屋の可能性を広げる家
吹き抜けのある家にしたいけれど、暮らしにくいのでは…?と不安を感じていらっしゃるなら、フリークホームズで暖かい吹き抜けのある家を計画しませんか?
テクノホームの願い
■ 子や孫の代まで住み続けられる高品質な家
■ 健康な暮らしを作るきれいな空気の家
■ 家族がストレスを感じない間取り
■ 住宅ローンに圧迫されない価格の家
家を建てたご家族が、テクノホームの家で、いつまでも幸せに暮らしてくださることが、私たちの願いです。
ご家族に寄り添って家づくりを進めます。
そして、お引渡しの後も、末永く、建てた家を、良い状態に維持できるよう、サポートさせていただきます。