土間に薪ストーブがある暮らし
多くの人が憧れる薪ストーブがある暮らしに様々な良さがあります。エアコンや床暖房と違い、空気が循環する間取りであれば、暖かさが家中に届くだけの熱量があることが、一番の魅力でないでしょうか?
薪ストーブの心地良い暖かさの理由は赤外線と対流 土間リビングは寒くない
薪ストーブは薪が燃える時に生まれる赤外線の熱による輻射と、温まると昇っていく空気の性質によっておこる対流によって、家の中をむらなく暖めます。エアコンをつけている部屋で顔ばかり熱くなるという現象は、温まった空気が上に昇っていく性質に対して、人工的に対流を起こさせているからです。薪ストーブの熱の拡がり方は、自然な空気の性質に伴って起こる熱の移動なので、部分的に熱くなるというようなことが起こりません。
さらに赤外線の熱には、熱が吸収された壁や床に留まるという性質があります。その為、薪ストーブの火を落とした後も、すぐに室温が下がることがありません。したがって、十分な断熱性があり、熱を家中に届けられる設計の家は、薪ストーブ1台で家中を暖められます。その結果、居室ごとにエアコンで暖めるというような方法に比べると、光熱費を大幅に抑えられます。住宅に断熱性能が備わっていれば、コンクリートやモルタルの床であっても、土間リビングが寒いということはありません。
自然災害時のサポートになる薪ストーブ
電気を使わないので地震や台風、落雷などの自然災害で、急に電気が供給されなくなってしまったとしても、薪ストーブがあれば、暖を採ることも明るくすることもできます。
おしゃれな土間リビングに落ち着いた雰囲気を演出する薪ストーブ
リビングの雰囲気が良くなることも魅力の一つです。昼間は薪ストーブがリビングをおしゃれな空間にし、夜は薪ストーブの炎と灯りが落ち着いた雰囲気を演出します。
薪ストーブでは調理ができる
薪ストーブには、部屋を暖めるという以外に、トリベットという鋳物の鍋敷きなどの道具を使うと、火加減の調節ができるのでスープやシチューをコトコト煮込めます。クッキングスタンドと組み合わせて鋳物鍋やフライパンを使うと、オーブンで作るようなローストチキンな度にも挑戦できます。
■ 薪ストーブ1台で家中が暖まるパッシブデザインの家は1年を通して快適に暮らせ、省エネもできます。
薪ストーブを設置する場所はリビング?玄関?
薪ストーブを設置する場所を決める際には、いくつかの点に配慮する必要があります。
床の汚れにくさ
床の汚れが気にならない場所、水で洗い流せる場所が理想的です。もちろん、一般的な床のリビングにも置けますが、薪ストーブは土間に設置すると床が汚れにくいという利点があります。その為、薪ストーブのある家を計画する場合、リビングの一部を土間にする、または土間リビングにするという間取りが考えられます。
薪棚との動線の良さ
リビングに薪ストーブを設置する場合は、リビングの掃き出し窓から庭にある薪棚(薪置き場)との動線への効率の良い動線があるので、薪ストーブを使いやすい場所に設置できます。
玄関も土間も暖められる「玄関とリビングが並んで配置されている間取り」の玄関土間に、薪ストーブを置くと、玄関から薪を運び入れたり、薪ストーブに溜まった灰を外に排出したりする動線が作りやすいので便利です。
洗濯物が干せる場所
冬に天気の悪い日や、干しておくとかえって汚れてしまいそうな強風でも、薪ストーブのある家では、カラッと洗濯物が乾きます。ロフトのある家ならロフトの手すりが利用できますが、ロフトがない場合は、ポールを渡せる場所を考えておくと、洗濯物を乾かせます。
■ 土間の良さが見直され、新築する家に、広い土間を造りたいという人が増えてきています。現代の家に採り入れるとしたら、どのような土間が、使いやすく、暮らしをより楽しくしてくれるのでしょうか?
薪ストーブのある土間リビングや玄関土間のデメリット
魅力の多い薪ストーブのある暮らしですが、デメリットも少なからずあります。憧れだけで薪ストーブを導入してしまうと後悔する結果になる恐れがあります。薪ストーブの持つ問題点について確認していきましょう。
煙が周辺の住宅に迷惑をかける恐れがある
隣家との距離が離れている、近隣の住民の多くが薪ストーブや暖炉を使っているというような環境であれば、問題は起こらないでしょう。しかし、密集した住宅地では、煙が周辺の住民に迷惑にならないよう、十分な注意が必要です。
煙突の位置
周辺の住民に迷惑がかかる煙を発生させない為には、新築時にしなくてはならない準備があります。ひとつは煙突を屋根より高くすることです。高い位置に煙突があれば、煙は周辺の家より上空に登っていきます。もし、煙突の位置が屋根や軒より低い位置にあると、上昇しようとする煙が、屋根や軒にあたってしまい、低い位置で拡がってしまいます。そのような状況になると、周辺の住宅に煙で迷惑をかけてしまいます。煙突は屋根より高くすることが大切です。
薪ストーブの機能
煙突は、高さによって煙を上空に放出する以外に、薪を燃やして薪ストーブの内部が暖まり、温まった空気が上昇する性質を利用して、空気を採り入れます。その結果、薪の不完全燃焼を起こさず、完全燃焼して無色透明で無臭に近い煙が出ます。ただし、環境性能の認証を受けていない二次燃焼をする機能がない薪ストーブでは、完全燃焼しないこともあります。環境性能の認証を受けた薪ストーブを使用することが大切です。
薪ストーブの正しい使用方法を守る
環境性能の認証を受けた薪ストーブを選び、煙突を高くしても、正しい使い方をしないと、不完全燃焼を起こす恐れがあります。不完全燃焼は煙を発生させます。不完全燃焼を避ける為には、必ず完全に乾燥した薪を使うこと、熾火を作ることが煙を出さない為の鉄則です。
映画などでサバイバル中の人が、湿った薪に火をつけようとしてもなかなかつかないというようなシーンをご覧になったことがあるでしょうか?薪が完全に乾燥していないと、なかなか火がつかない上に、燃焼温度が上がらない為不完全燃焼を起こし、煙を発生させてしまいます。
また、熾火も重要です。熾火とは、芯の部分が真っ赤に燃えている薪です。炎は上がっていませんが、高音で煙を発生させない安定した状態です。この熾火をたくさん作ることで、薪ストーブ内の温度の上昇速度が上がります。熾火が十分につくられている状態で、完全に乾燥した薪をくべると、完全燃焼するので煙が発生しません。
参考サイト 都会の薪ストーブと里山の薪(まき)をつなぐ『薪ストーブと薪(まき)の情報サイト』
薪を乾燥させるスペースを設ける
敷地内に薪を完全に乾燥させられる風通しが良く、地面からの湿気と雨から薪を守れ、重さへの強度がある薪棚が必要です。雨や湿気から薪を守ることに加え、風に当てることで、薪の乾燥が進むからです。したがって、室内や小屋で乾燥させるより庭に薪棚を作って乾燥させる方が効率的です。
BinOの家では薪ストーブを設置するスペースのある間取りが選べます。薪ストーブのある家にしたいというご希望があれば、新築時に屋根より高い煙突と薪ストーブを設置できます。薪ストーブをつけてみたいけれど、手順や薪ストーブの選び方などが分からない…というご家族も多いと思います。間取りプランを作成する際に、薪ストーブを希望される旨をお伝えいただけましたら、最適な薪ストーブのある家の提案をさせていただきます。
テクノホームは土地探しのお手伝いもします!
薪ストーブのある家にしたいけれど、どんな周辺環境の土地があっているのだろう…?という心配はありませんか?初めて家を建てようと考えている方のほとんどは、土地の購入に慣れてはいないはずです。土地を探しながら、家づくりを進めるのは、とても難しいことです。
加えて、敷地の周囲の環境は、何度も足を運べばわかりますが、地盤の質なども、わかりません。土地は、駅からの距離や、周辺の環境以外に、地盤の質、敷地の形状、道路との位置関係によって、土地の価格が変わります。加えて、適切な家の建て方も異なります。自分たちの理想の家を建てられる土地を見つけ出すのは、大変な労力です。
テクノホームは、土地探しから家づくりのお手伝いをいたします。そして、土地の形状、道路との位置関係を考え併せた上で、最適な家の建て方をご提案します。
■ 薪ストーブの置けるBinOを建てたいけれど埼玉県で扱っている工務店はあるのかしら…?という方は是非お問い合わせください。
テクノホームの願い
■ 子や孫の代まで住み続けられる高品質な家
■ 健康な暮らしを作るきれいな空気の家
■ 家族がストレスを感じない間取り
■ 住宅ローンに圧迫されない価格の家
家を建てたご家族が、テクノホームの家で、いつまでも幸せに暮らしてくださることが、私たちの願いです。
ご家族に寄り添って家づくりを進めます。
そして、お引渡しの後も、末永く、建てた家を、良い状態に維持できるよう、サポートさせていただきます。