家づくり
2022/08/20
猫と暮らす家の間取りの工夫|新築時に猫のためにできる家づくりのアイデアを紹介
猫ちゃんと暮らす方は、人間のためだけではなく、家族の一員である猫ちゃんのための家づくりがしたい!とお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は、猫ちゃんのための家づくりに欠かせない、新築時にできる安全対策や、猫ちゃんが快適にのびのびと暮らせる間取りや設備の工夫について解説します。
Contents
コロナ以降、ペットによる癒しを感じる人が増えています
一般社団法人ペットフード協会の公開している「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」によると、猫は飼育頭数(8,946,000頭)・飼育率(8.94%)ともに前年よりも増加しており、ペットとしての猫の人気の高さが分かります。
猫を飼っている世帯の平均飼育頭数は1.73頭と、多頭飼いしている人も多いことが分かります。
また、同じ調査で「新型コロナウイルス流行によるペットとの生活の変化」について、
在宅時間が増えたことによってペットと過ごす時間も増え、新型コロナ流行前と比べて「ペットを癒し」と感じる人も増えていることが分かりました。
- ・37.0%が新型コロナ前と比べて、ペットと過ごす時間が増えたと回答
- ・48.5%が新型コロナ前と比べてペットが癒しになっていると回答
また、新型コロナ流行後に猫を飼い始めた人は、ペットを飼うことによって
- ・毎日の生活が楽しくなった
- ・心穏やかに過ごせる日が増えた
- ・寂しさを感じることが減った
と感じている人が多く、ペットを飼うことによってポジティブな影響を受けたと感じる人が多いことも分かりました。
新型コロナによって人間同士の直接的なコミュニケーションが大きく制限されたことによって、家にいるペットの存在が大きな癒しであり、今まで以上にペットが家族の一員として重要な存在になったと言えるかもしれません。
私たちに毎日癒しや楽しさを与えてくれる、大切な家族の一員の猫ちゃんのためにも、猫ちゃんがストレスなく快適に暮らせる家づくりをしたいですね。
猫と暮らす家の間取りの工夫
室内飼いの猫ちゃんの安全を守る工夫
今や完全室内飼いが8割以上の猫ちゃん。猫と暮らす家を建てるときは、室内飼いで起きやすい事故や危険をしっかり理解して対策・ケアすることがポイントになります。
①浴室の工夫
猫ちゃんにとって浴室は危険がいっぱいの場所です。お風呂場に行きたがる場合は、次のような事故に注意しましょう。
- ・お湯が深く張ってある浴槽に落ちて溺れてしまう
- ・お風呂のフタに乗っていて一緒に浴槽に落ちてしまう
- ・滑って転んでしまう など
浴室の扉はできるだけ閉め切るようにして猫ちゃんが入らないように対策するほか、お風呂から出る際に扉が猫ちゃんにぶつかる事故を防ぐために内開きにするなどの工夫ができます。
②配線コードの工夫
床付近にあるコンセントや配線のコードは、猫ちゃんにとっては格好のおもちゃになります。また、歯が生え変わる時期の子猫は、歯のかゆみや不快感から、近くにあるものをかじってしまうことがあります。
コンセントやコードをかじることで感電事故が起きたり、コードにひっかかって足や爪を怪我してしまったりする危険があります。
猫ちゃんの事故防止のため、新築時から計画的に配線コードはできるだけ隠すか、配線カバーを付けるなど対策しておくと安心ですね。
③ベランダの工夫
猫ちゃんにとって、ベランダから見える景色は魅力的です。高いところでも怖がらないため、ベランダから脱走してしまう猫ちゃんも多くいます。ベランダには高さのある手すりを設置したり、落下防止用や鳥害防止用ネットを張ることで転落事故や脱走防止になります。
ベランダで洗濯物を干す時も必ず網戸を閉めて、簡単に開けられないように網戸ストッパーを付けるようにしましょう。また、網戸自体も樹脂コーティングやステンレス製などの破れにくい網戸を選ぶと安心です。
④フローリング・床材の工夫
猫や犬にとって、ワックスなどでツルツルしたフローリングは足腰に負担がかかります。フローリングを走っている時に滑って捻挫したり、転んだりしてしまうこともあります。
猫と暮らす家では、猫ちゃんの負担を軽減する、コルクフロアやカーペットなど柔らかく滑りにくい床材が理想です。
タイルカーペットやクッションフロア、フロアタイル(塩ビタイル)も定番で、汚れにくく傷つきにくい、撥水性があるなど、お手入れしやすい様々な機能を持つフロア材が販売されています。DIYでも敷けるタイルカーペットなら、汚れた部分だけを交換することもできます。
床材をフローリングにする場合は、階段やキャットタワーなどの周りだけでも滑りにくいラグやカーペットを敷いてあげると安心ですよ。
⑤キッチンの工夫
猫ちゃんにとってキッチンは危険がいっぱいです。人間の食べ物以外にも、目の届くところにある小さな物を誤飲・誤食してしまうかもしれません。キッチンにはペットゲートを設置するのが定番ですが、新築なら個室や室内窓で仕切れる間取りにするのもおすすめです。
また、キッチンの棚やパントリーなど収納はなるべく扉付きのものを選ぶと安全です。
⑥玄関からの脱走対策
ベランダと同様に、猫ちゃんが脱走しやすい場所が玄関です。飼い主が外出・帰宅時に玄関ドアを開けた瞬間に脱走してしまうことが多いようです。
玄関からの脱走防止には、玄関ホールとリビングなどの室内の間に脱走防止の室内ドアを1枚設ける方法が有効です。玄関ドアと脱走防止ドアを同時に開けないようにすれば、猫ちゃんが外に出ていくのを防げます。
脱走防止ドアは、猫ちゃんが自力で開けられないようにドアストッパーやドアノブストッパーなどをつけておくと安心です。
猫が過ごしやすい間取り作りのポイント
猫ちゃんが過ごしやすい家の最大のポイントは、猫ちゃんに干渉しすぎず、自由に動き回れる空間をつくることです。
新築時からできる間取りづくりのポイントをまとめてみますので、ぜひ参考にしてください。
①ベッド・トイレ・食事の場所を考えておく
猫のベッドはお部屋の隅など静かで落ち着ける場所に設置してあげましょう。日向ぼっこをしている窓の近くや飼い主と目線が合う場所など、猫ちゃんの好みに合う場所を探してみましょう。
トイレ・食事場所はベッドと同じように落ち着けて風通しが良い場所を選びましょう。また、トイレは食事場所からなるべく離れたところに設置します。トイレはなるべく囲まれた場所で、数は複数、できれば飼っている猫+1つを目安に用意して、猫がよくいる場所にそれぞれ置いてあげると親切です。
②上下運動ができる工夫を
野生の猫は木に登って狩りをすることがあります。室内飼いの猫ちゃんも冷蔵庫や食器棚の上など、高いところに登りたがります。
高いところは周囲がよく見渡せるため、見張りもできて猫ちゃんも安心します。
そのため、キャットタワーやキャットウォークを設置して上下運動ができる場所を作ってあげると喜びます。勾配天井や吹き抜けのある間取りの場合は、梁を利用してキャットウォークを作るのもおすすめです。壁の棚板や梁を伝う窓辺までの順路を作り、猫ちゃんが窓から外の景色を見られるようにしても良いですね。
家の中に立体的にフロアを作るスキップフロアやロフトは、適度な段数で行ったり来たりの上下運動ができるので猫ちゃんにとっても楽しい家になりますよ♪
③爪とぎスペースを用意する
猫にとって爪とぎは本能的な行動です。爪とぎスペースがないと、家具や壁で爪とぎをしてしまい傷つけてしまうことも。
猫ちゃんが思う存分爪とぎできるよう、爪とぎ器を設置してあげましょう。引き戸近くの柱や壁、家具のコーナーなどに、爪とぎボードやシートを貼るのも効果的です。キャットタワーやキャットウォークに爪とぎがついているグッズもあるので上手に利用するのも◎。
壁の下部は耐久性の高いクロスにしたり、木の腰壁にしたりすると引っかき傷を防げます。
爪とぎスペースは、飼い主がしてほしい場所ではなく、猫ちゃんがしたい場所に作るのがベストです。
④見張り台や猫通路をつくる
室内飼いの猫ちゃんにも縄張り意識はあり、家の中から外を見張る行動もします。窓辺など、日向ぼっこをしている場所の近くに外を見張れる場所を作ってあげましょう。
また、猫は物陰からこちらを覗くような行動もします。ダンボールや袋など狭いところに入りたがることも。これも、狩猟動物としての猫の本能から来ている行動で、狭くて安全な場所から獲物を狙っていたり、危険がないか観察していたりすると言われています。
新築するなら、家の中を自由に巡回できるように、猫用のペットドアや猫通路、覗き穴をいくつか作るのもおすすめです。
壁以外にも、棚板に穴を開けるなど、アイデア次第で猫ちゃんのお気に入りの場所になるかもしれません。覗き穴は目立つ場所ではなく、あくまでもさりげない場所につくるのがポイント。
書斎やキッチンなど、猫ちゃんと離れた場所で過ごす時も、覗き穴があれば猫が安心でき、飼い主も猫ちゃんの様子を見られます。
⑤外で日向ぼっこができる中庭・ウッドデッキをつくる
室内飼いの猫ちゃんでも、中庭があれば外の空気を感じながら日向ぼっこができます。外壁に面している部分はフェンスや目隠しルーバーを設置すると万一の脱走対策になります。
⑥綺麗好きな猫ちゃんのための配慮
猫は綺麗好きなので、トイレが汚いと別の場所でしてしまうことも。こまめにお手入れするのが大変な場合は、猫用自動洗浄トイレを活用するのもおすすめです。
また、猫はあまり水を飲む印象がありませんが、1日に体重1kgあたり50ml程度の水分が必要とされています。ウェットタイプのペットフードを与えていれば、ある程度水分も取れますが、水飲み器も用意しておきましょう。
水飲み器を用意していても、猫ちゃんは綺麗好きのためしばらく放置された水を飲まないことがあります。猫用の自動給水器を使えば、常に清潔なお水が飲めますし、外出時にも役立ちますよ。
⑦温度管理
季節の変わり目は、猫も人間と同じように体調を崩しやすくなります。猫と暮らす家では、室内の温度管理にも気を配りたいですよね。猫は、人よりも少し高めの温度を快適と感じます。
夏場は人間が快適と思う設定温度でクーラーを付けていても、冷たい空気は下に向かうため、床付近にいる猫ちゃんには寒いと感じることがあります。また、冬場は室温が21℃以下になると猫が体温を維持するのが難しくなると言われています。
ペットと暮らす家は高気密高断熱仕様で、1年中室温の差が少ない温熱環境にすると人間もペットも快適に過ごせるでしょう。また、冷気や暖気を循環できるように、必要に応じてシーリングファンやサーキュレーターを使うと家の中の室温、空気のムラが少なくなります。
室温と同時に、湿度にも気を配りましょう。猫が過ごす部屋の湿度は50〜60%に保つと快適に過ごせます。
まとめ
猫と暮らす家の間取りのポイントは、猫ちゃんの習性や性格を考慮して、食事・運動・睡眠・排泄など暮らしのシーンごとに快適に過ごせる環境を整えてあげることです。
また、お手入れしやすい床材や自動洗浄トイレなど、お掃除などの負担が少なくなる建材や設備を導入すれば、飼い主にとっても暮らしやすい家になります。
今回ご紹介したポイントも参考にしていただき、人間と猫ちゃん、どちらにとっても快適でのびのびと暮らせる家づくりを実現してくださいね♪
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