省エネ住宅の特徴
冬暖かく夏涼しい家、エネルギーの使用量を抑えられる家、エネルギーを創れる家という3つの特徴について、確認していきましょう。
冬暖かく夏涼しい家
省エネ住宅の特徴の一つは、最小限の冷暖房で、季節に応じた過ごしやすい室内の環境を調えられることです。
高断熱・高気密
最小限の冷暖房で、季節に応じた過ごしやすい室内の環境を調える為には、外気温の変化によって、室内の温度が影響を受けないようにしなくてはなりません。
その為、屋根、天井、壁、1階の床など、外気に直接触れる部分には、高性能な断熱材を採用する必要があります。夏、冷房時に侵入してくる太陽の熱は、屋根11パーセント、換気扇6パーセント、外壁7パーセント、床3パーセント、冬、家の中から逃げていく暖房の熱は、屋根5パーセント、換気扇15パーセント、外壁15%、床7%です。
また、夏、窓やドアから侵入してくる熱は全体の73パーセント、冬逃げていく熱は58%もあります。その為、屋根、天井、壁、1階の床に比べると、遥かに外気温を室内に伝えてしまう窓や玄関ドア、勝手口ドアには、気密性が高く、高断熱なサッシが求められます。
加えて、季節によって変わる太陽の高さから割り出された深さを持つ軒、窓の外につける簾やオーニングなどの日除け、窓の前の落葉樹などによって、日射を遮ることも大切です。
エネルギーの使用量を抑えられる家
冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、エアコン、照明など、日常生活に欠かせない電気製品は、使用頻度が高いので、エネルギーの使用量を抑える省エネ家電やLED照明を使うことで、エネルギー消費量が抑えられます。24時間換気システムは、常時稼働させるため、省エネで効率の高い換気システムが求められます。
エネルギーを創れる家
太陽光発電は、屋根に搭載した太陽光パネルで、太陽のエネルギーを電気にし、太陽熱利用システムは、太陽の熱を給湯や暖房に利用します。
蓄電器を備えることで、太陽光発電で創ったエネルギーを蓄え、天候の悪い時期や、災害時に備えられます。
省エネ基準を満たす家とは?
実際に新築住宅を建てるにあたって、省エネ基準を満たす家とは、どのような家なのでしょうか?
2つの省エネ基準
省エネ基準には、住宅の断熱性能に関する基準と、エネルギー消費量に関する基準があります。
住宅の断熱性能に関する基準
住宅の断熱性能に関する基準は、住宅性能表示制度によって1~4等級で表されています。
断熱性能とは、UAと、ηACに対してそれぞれ基準があり、その2つを併せて評価されます。
UAは、外皮平均熱貫流率のことです。屋根、壁、床、窓やドアなど、直接外気に触れる部分からの熱の流出の割合を表します。
ηACは、冷房期の平均日射熱取得率のことです。屋根、壁、床、窓やドアなど、直接外気に触れる部分からの熱の流入の割合を表します。
住宅の一次エネルギー消費量に関する基準
一次エネルギー消費量に関する基準は、家庭でのガスや電気の消費量に対する基準でギガジュールという単位で示されます。
日常的に使う電気製品や設備には、住宅の断熱性に影響を受けるタイプと受けないタイプ、太陽熱を利用するタイプがあります。
- 住宅の断熱性に影響を受けるタイプ エアコンなどの冷暖房機器は、住宅の断熱性が高ければ、エネルギーの消費量が減り、住宅の断熱性が低ければ、エネルギーの消費量が増えていきます。
- 住宅の断熱性に影響を受けないタイプ 24時間稼働し続ける換気扇や冷蔵庫をはじめとして、毎日使う炊飯器、照明設備などの電気製品は、製品の持つエネルギー消費を抑える省エネ機能の高さによって、エネルギーの消費量が変わっていきます。
- 太陽熱を利用するタイプ 給湯設備などは、太陽熱を利用する設備を備えることで、給湯に関わるエネルギー消費を抑えられます。
設計一次エネルギー消費量
住宅の一次エネルギー消費量を全て合わせたエネルギー量から、太陽光発電で作り出したエネルギー量を引いた数値を、設計時に算出した値が設計一次エネルギー消費量です。設計基準一次エネルギー消費量よりも一次エネルギー消費量の方が、抑えられていれば、省エネ基準を満たすことができます。
標準より高い省エネ基準を満たす住宅
省エネ住宅の中には、標準の省エネ住宅の他に、より高い省エネ性能を持つ住宅があります。
低炭素住宅
低炭素建築物新築等計画の認定制度で規定された住宅です。改正省エネ基準よりも、一次エネルギー消費量を10%削減できる、省エネ基準と同じ、またはそれ以上の断熱性能という2つの条件を満たす必要があります。
長期優良住宅の場合、省エネ基準の他に、満たさなくてはならない条件が多数ありますが、低炭素住宅の場合は、上記2つの条件を満たすだけで認定されます。また、一般住宅の住宅ローン控除の限度額は3,000万円ですが、低炭素住宅は、長期優良住宅と同額の4,000万円まで、住宅ローン控除の限度額が上がります。
ZEH
ZEHとは、消費するエネルギーと創るエネルギーをプラスマイナス0にするネット・ゼロ・エネルギー・ハウスのことです。断熱性を高めることに加えて、太陽光発電や蓄電池を備えることが必須条件です。日本政府は、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指すという目標を掲げています。
今年度の概要はまだ発表されていませんが、昨年度に引き続き、今後もZEHへの補助金は続くと考えられます。
HEAT20
省エネ性能と、室内の温度という2つ面から作られた独自の基準を持っています。埼玉県の省エネ基準区分は、秩父市(旧大滝村)は4地域、全体の約3分の1が5地域、3分の2が6地域です。テクノホームのある幸手市やその周辺の市町村も、6地域です。
全国では北海道から沖縄まで8つの地域に区分されていますが、6地域は、比較的温暖な地域です。
省エネ基準では、3~7地域においては、冬場の室内温度は8℃を下回らないとされていますが、HEAT20では、G1は10℃、G3は13℃を下回らない室温というようにグレード分けされています。また、省エネ基準と比較して、エネルギー消費の削減量は、G1は30%、G3は50%の削減率と規定されています。
省エネ住宅の暮らし
省エネ住宅での暮らしと一般的な住宅の暮らしには、主に2つの違いがあります。ひとつは、家の中の環境、もう一つは、家計への影響です。
省エネ住宅が生む快適な室内環境
日本の家は、夏の涼しさへの対策に重点が置かれてきました。しかし断熱性を高めることによって、暑さ対策だけではなく、1年を通して、快適な室内環境が調います。省エネ住宅の暮らしは、昔ながらの深い軒などは活かして、熱の流入を妨げるとともに、屋根、壁、窓やドア、床からの熱の流出を抑えることによって、夏涼しく冬暖かい快適な環境を調えます。
断熱性の不十分な住宅では、玄関や廊下など、冷暖房をしていない場所と、リビングなどの冷暖房をしている部屋との差が激しい、吹き抜けやスキップフロアのある間取りでは、冷暖房の効率が落ちるといった室内環境が生まれますが、省エネ住宅ではそのようなことがありません。
省エネよって削減される光熱費
電気やガスの使用量が抑えられるので、光熱費が削減します。月々はもちろん、10年単位で計算してみると、省エネ機能が高ければ高いほど、削減できる光熱費が大きくなっていきます。
現段階では、省エネ住宅は義務化されていません。その為、家を建てる際に、自分たちで、どの程度の省エネ性能を持たせるかということを選択することになります。家づくり予算の中で、断熱や、太陽光パネルなどの省エネや創エネに、どの程度を配分するかということを、慎重に検討する必要があります。
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テクノホームは家づくりの希望に合わせて、注文住宅・自由設計プランのT-STYLE、規格住宅のBinoとFREEQ HOMESをお選びいただけます。省エネ住宅での家づくりもお任せください。
その他、モデルハウス分譲や、完成見学会、構造見学会などを期間限定で開催するなど、多彩な家づくりの方法を提供させていただいております。埼玉県での家づくりのご相談はお任せください。
テクノホームの願い
■ 子や孫の代まで住み続けられる高品質な家
■ 健康な暮らしを作るきれいな空気の家
■ 家族がストレスを感じない間取り
■ 住宅ローンに圧迫されない価格の家
家を建てたご家族が、テクノホームの家で、いつまでも幸せに暮らしてくださることが、私たちの願いです。
ご家族に寄り添って家づくりを進めます。
そして、お引渡しの後も、末永く、建てた家を、良い状態に維持できるよう、サポートさせていただきます。
Hamilton City加須市琴寄のモデルハウス分譲について
Hamilton City加須市琴寄のモデルハウスは、テクノホームが自信をもってお勧めする高品質な住宅T‐CUBEです。自然素材をふんだんに使ったリゾートライクな居心地の良い家です。ぜひ見学においでください。
Hamilton City加須市琴寄 モデルハウス分譲 T-CUBE
Hamilton City加須市琴寄周辺は、利便性の高さと自然が調和し、のびのびと生活ができる大型分譲地です。